FATTOIは、現オーナーのオフェーリオファットーイ氏が 1965年がサンタレスティトゥータ内のカパンナ農園を購入。 息子のレオナルド、ランベルトとともにたゆまぬ努力を重ね、世 界的評価を受けるワイナリーへと成長させました。 年間生産量50,000本、家族経営の小さな造り手ですが、『ヴ ェロネッリ』、『エスプレッソ』、『スローフード』そして『デキャン ター』などの様々な評価誌で高い評価を受けています。 「土地のテロワールと伝統にしっかりと結びついたワイン造り」 がワイナリーのポリシー。サンジョヴェーゼ・グロッソだけを栽 培しているのもそのポリシーの現れです。 スローフード協会は「香りや味わいなどワインそのものの品質 に加え、テロワール、環境、アイデンティティを表現している造 り手」と評価、「カタツムリマーク」を与え、「モンタルチーノの本 物の農民」と称えています。
「ピエーヴェ サンタ レスティトゥータ」 FATTOIの土地の総面積は70haで、そのうち9.5ha はブドウの木、3haには在来種からなる800本のオリー ブの木が植えられ、30haの森林と残りは穀物を栽培し ています。 そのブドウ畑は世界中に愛好家を持つ銘醸地モンタル チーノの中でも最良の区画のひとつとされる「ピエーヴ ェ サンタ レスティトゥータ」。 あのカーゼバッセやガヤと畑を面しています。 標高約300mの南西向き斜面に、サンジョヴェーゼ・グ ロッソのみを栽培。「コルドーネ・スペロナート」仕立て。 粘土質とミネラル分が混じったガレストロ土壌は赤っぽ い土で水をためておく特性があります。この土壌に海か らの風が常に吹く地中海性気候はサンジョヴェーゼの ブドウの栽培と成熟に最適な条件ですが、それにも増 した熱心な畑仕事により偉大なブドウを実らせていま す。
糖度が高いほどストラクチャーのしっかりしたワインになるので、その時のよりいい出来のブドウだけを選び、100%手摘み で収穫します。残りのブドウは他のワイナリーに販売しているとのこと。 毎年のワイン生産量は大体全部で5万本ほど。そのうち、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノが22000~~25000本、ロッソ・デ ィ・モンタルチーノが20000本、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァが4000~~4500本となっています。 熟成に使う樽はほぼスラヴォニア産オークの大樽で、ブルネッロは3年半熟成させます。リゼルヴァにはフランス産のバリッ クを使用し、1年に2回~~3回、ワインの移し替えをしています。これはデキャンタと同じ目的で、澱を取り除いてきれいなワイ ンにするために必要な工程です。リゼルヴァは500リットル、ブルネッロは4,000リットルもの大樽で行うので、この作業はと ても大変なんです。