イタリア東部のアブルッツォ州、沿岸都市ペスカーラから約 40kmのカサウリア地区にSECOLO Ⅸの22ヘクタールのブド ウ園が広がっています。 ペスカーラ川によって作られたトレモンティ峡谷の東、より正確に はモローネ山の斜面にあり、カスティリオーネ・ア・カサウリアの 村とトッコ・ダ・カサウリアの村の間です。 すぐ近くのサンクレメンテ・ア・カサウリア修道院と文化的および 芸術的なルーツを共有しています。

　ロドヴィコ2世皇帝の治世である紀元871年に建てられた同修 道院は、修道院長のアボットレオナテが発展させ、地元の人々だ けでなく、遠くからの訪問者にとっても、社会的、経済的、宗教 的、文化的な魅力の中心となりました。 SECOLO IXの花のロゴは、現在は国定記念物となっている修 道院の古代の伝統に敬意を表し、つけられています。

　畑では朝と夕方の風が絶えず吹いていることで、晴天の暖かい 日が続き、涼しく乾燥した夜が続きます。 この微気候条件によって強化された石灰質粘土質土壌の特徴 で、他の場所では再現できないワインの個性を与えています。 彼らの傑作は、カスティリオーネ・ア・カサウリアの甘いモスカー トです。 この土地で最高のワインとされるモスカテッロ。 その甘み、香り高さはとても珍しく有名で、古代ローマの時代に は交渉事の切り札として利用されました。当時の教皇への献上 品としても重宝されており、このブドウの木は地域の主要な資源 の1つとして顕著な経済発展をもたらしたのです。